年齢:13歳
職業:中学生(サッカー選手)
性別:男性
主訴:右踵の痛み
原因:サッカー練習量の増加によるオーバーユース(反復した走行・ダッシュ・ターン動作により踵への負担が蓄積)
既往歴:特になし
お悩み:とにかく「痛みなく試合に出たい」という強い希望。走ったり踏み込んだりするたびに踵の痛みが気になり、思い切った動作ができず、試合で本来のパフォーマンスを発揮できないことに不安を感じていた。
初回の状況:
初回来院時、右踵に顕著な圧痛があり、荷重時の痛みによって軽度の破行が見られた。歩行では右足をかばう動作が強く、ふくらはぎ・足部の柔軟性低下と下肢アライメントの崩れも確認。特に成長期特有の筋・腱の硬さが背景にあり、足部~下腿の機能が十分働かず、走行・ジャンプ・着地時の衝撃を踵で受けすぎている状態だった。
まず+Rebodyでは、痛みの軽減だけでなく「動けるカラダ」を取り戻すことを目的に、足部アーチ・下腿筋群の調整と、踵への負担を減らすための関節の動きづくりを実施。筋膜調整と関節モビリティ改善を行い、荷重時の痛みを抑えながら、正しい踏み込みと衝撃吸収ができる動作パターンを再学習していった。施術後には歩行時のかばい動作が軽減し、「立ったときの痛みが少し楽」と本人も変化を実感。
6回目の状況:
約6回の+Rebodyアプローチにより、走っても痛みが出ない状態まで改善。練習中のダッシュ・ターン・ジャンプ動作も問題なく行えるようになり、本来のスピード感が戻ってきた。圧痛はわずかに残存しているものの、荷重痛はほぼ消失。足部アーチが安定し、ふくらはぎ~足首まわりの機能が高まったことで、踵への負担が分散できる「再発しにくい動けるカラダ」の土台が形成されてきている。
さらに、成長期のスポーツ選手に多い下肢の硬さを予防するため、セルフケアとしてふくらはぎ・足底のストレッチ、股関節から使う走り方の意識づけも習慣化。本人も「前より動きやすい」「スピードが戻った」と実感しており、競技パフォーマンス向上に繋がる手応えが出ている。
今後は、残る圧痛の改善と、練習量が増えても負けない下肢の強さづくりがテーマ。再発予防のため、足首・股関節・体幹を連動させた動作トレーニングを継続し、試合で思い切りプレーできる状態の維持をサポートしていく。
